キャリアの乗り換え時に必要なSIM(シム)ロックの知識と、SIMロック解除の方法

simロック アイキャッチ画像

え!携帯電話が使えないの?

皆さんは今までに、携帯を水の中に落としてしまったり、画面を割ってしまって修理に出したことはありますか?ほんの数日でも携帯電話がないととっても不便なものです。

携帯ショップで、代替え機を貸してもらえれば助かりますが、貸してもらえない場合もあります。そういう時に、家族が前に使っていたスマホがあってそれを使おうとしても「SIMロック」がかかっていて使えないという事があります。

「SIMロック」って何?と思ったあなたに、これから分かりやすく解説していきます。

この記事を読むと、「SIM」、「SIMロック」、「解除方法」についてわかります。

SIMとは?

携帯電話に装着するICカードの事です。これには電話番号やその他の情報が入っていて、携帯会社と契約して発行してもらいます。ショップで契約するとショップの方が携帯に装着してくれるので、なかなか見る機会がないかもしれないですね。

スマホになる以前に使っていたガラケーでは、背面のふたを開いて電池パックを外すとSIMの端が見えていました。

スマホは、側面にトレイが付いていて出し入れでき、そのトレイにセットします。

SIMカードには、大きさが違う3種類があり、標準SIM、micro(マイクロ)SIM、nano(ナノ)SIMがあります。

最近ではカードではなく、インターネットを使って情報をダウンロードする、eSIM(イーシム)があります。

SIMロックとは?

SIMは携帯電話の会社が、自分の会社と契約していますよという情報を入れています。

そして、携帯電話の会社が販売した端末(スマホなど)には、その会社のSIMしか使えない様に設定がされていて、これをSIMロックと言います。

今まで、長い間その様な販売がされてきました。総務省からのガイドラインにより、2021年10月1日以降に新たに発売された端末には、SIMロックがかけれなくなりました。(携帯電話会社からの発売日が上記の日であり、利用者が購入した日ではありません)

SIMロックを解除する必要がある場合

別な会社の中古のスマホを使いたい場合

例えば、スマホを修理に出すので、家族の中古のスマホを使おうとしたら、別な会社だった場合などです。

SIMカードは今までのままで、端末(スマホ)が別な会社の物というパターンです。(一部必要のない場合があります)

今の機種のまま、携帯の会社(キャリア)を変更する場合

例えば、スマホはまだ使えるけど、料金プランを見直して、他の会社と契約する場合などです。

SIMカードが新しくなり、端末(スマホ)は今までのままというパターンです。(一部必要のない場合があります)

SIMロックを解除する必要がない場合

① 同じ会社から販売された端末を使う場合は、SIMロックがかかったまま使える

② 2021年8月27日以降に docomo から発売された端末を使う場合は SIMロックがかかっていない

2021年10月1日以降に au、softbank から発売された端末を使う場合はSIMロックがかかっていない

③ docomoから ahamo(アハモ)に乗り換える場合はSIMロックがかかったまま使える

④ auから UQ mobile(ユーキューモバイル)に乗り換える場合で、2017年8月以降に発売された端末の場合は解除不要。それ以前の端末は解除が必要。

⑤ softbankから Y!mobile(ワイモバイル)やLINEMO(ラインモ)に乗り換える場合、契約者は解除不要。(乗り換え手続きの際にsoftbankで処理してくれるので)

⑥ 2021年8月26日以前に docomo から発売された端末で、条件を満たしているもの(条件の説明は割愛いたします)

⑦ 2021年4月14日以降に softbank から発売された端末で、条件を満たしているもの(条件の説明は割愛いたします)

SIMロックの解除方法

自分でウェブで申し込みをする

docomoの端末の場合は「my docomo」から、auの端末の場合は「my au」から、softbankの端末の場合は「my softbank」から申し込みをします。無料でできます。

それぞれについて簡単に解説しておきます。端末のIMEI(製造番号)の確認は、電話アプリで「*#06#」とダイヤル入力すると表示されるので、メモしておきます。

<docomo>

① 「My docomo」にログインし、「お手続き」、「解約・その他」、「SIMロック解除」、「お手続きする」と進みます。

② 2段階認証があり、認証されると、IMEI(製造番号)を入力する画面になるので、入力します。

③ その後画面を進み手続きを完了すると、メールが届き、「SIMロック解除コード」が届くので、メモしておきます。

<au>

① 「My au」にログインし、三本線のマークから「サポート」、「操作・設定」、「SIMロック解除」で手続きします。IMEI(製造番号)を入力する画面に入力します。

② メールが届き、「SIMロック解除コード」が届くので、メモしておきます。

<softbank>

① 「My softbank」にログインし、「メニュー」、「契約・オプション管理」、「オプション」、「SIMロック解除対象機種の手続き」で手続きします。IMEI(製造番号)を入力する画面に入力します。

② メールが届き、「SIMロック解除コード」が届くので、メモしておきます。

携帯を使えるようにする

携帯の電源を切り、SIMのトレイを引き出し、SIMカードをセットし携帯に戻します。

電源を入れ、「SIMロック解除コード」を入力すると携帯が使えるようになります。

携帯のショップで申し込みをする

店鋪で申し込むと手数料3,300円で操作方法を補助してもらえます。

まとめ

いざという時にちょっとの期間、間に合わせで使える端末があると安心です。そのような端末があるけど、他の携帯会社の物で使えないと思っていた方は、お試しください。

ガイドラインが出てから発売された端末にはロックがかかっていませんので、数年後には「SIMロック」がかかっている端末もだんだん使われなくなり、気にする必要はなくなるでしょう。

注意 たとえロックを解除したとしても、正しく動作することを保証するものではありません。各携帯会社のホームページで、「動作確認済み端末」というのが掲載されていますので、そちらでご確認の上、自己責任で行なってください。

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