月々の携帯料金を安く!キャリアの乗り換え先の選び方

キャリアの乗り換え アイキャッチ画像

この2週間くらいの間に、5人もの方から携帯料金の見直しのご相談を受けました。毎月の支払いが高いと感じている方はとても多い印象です。

機種を変えた時に契約したままの料金プランで、見直すきっかけもなく数年経っていて、その間に他の携帯会社(キャリア)が安いプランを出しているのをご存知なかったのです。

この記事では携帯料金を見直し、キャリアの乗り換えをする場合の選び方と注意事項について解説していきます。この記事を読めば、適切な料金プランを選ぶ考え方を知ることができます。各社の詳しい料金プランの比較は別の記事で解説いたします。

料金プランの選び方ー自分の使い方を決める

データ通信量

データ通信量は個人差が大きいです。お家に光通信の回線がありwi-fiを使っている場合と、スマホしかない場合。また動画などをたくさん観たり、ZOOMなどのオンライン会議などを使う場合など。

今まで必要以上に多いデータ通信量のプランに入っていた場合は、それを変更するだけでも料金を安くできます。

同じキャリアの中で、データ量の契約を後から変更するのは簡単ですので、とりあえず最近の数ヶ月で使っているデータ通信量で、変えたいキャリアの料金プランの金額を調べます。

電話(通話)のオプション

24時間どこにでもかけられるかけ放題や、10分以内かけ放題とか、5分以内かけ放題とか、これも自分の希望のプランの料金がいくらなのか調べます。60歳以上は割引になるキャリアもあります。

料金プランの選び方ーキャリアを乗り換える時の選び方

機種を新しく買う場合

「そろそろ変えたい時期だからちょうど一緒に」と思う方は、予算に合う機種がそのキャリアにあるか調べます。そのキャリアに無くて、別な所で買う場合は「動作確認済み端末」のリストにあるか確認します。

機種を変えずにそのまま使う場合

まずは、「動作確認済み端末」のリストに入っているか確認します。他社に乗り換えられるかどうかの判断で、これが一番重要です。というのは、スマホを買い替えるつもりがないのにキャリアを乗り換えてスマホが正常に動かなければ困ってしまいます。

「動作確認済み端末」のリストはそれぞれのキャリアのホームページに掲載されています。乗り換え先のキャリアで確認して◯印であればとりあえず大丈夫です。(必ず大丈夫と保証されるわけではありません)

SIMロックの解除が必要か確認します。必要なら自分で解除するか、今まで契約していたキャリアのショップで解除してもらいます。(手数料3,300円)

解除方法はこちらの記事を参考にお読みください。

キャリアの乗り換え時に必要なSIM(シム)ロックの知識と、SIMロック解除の方法

機種代金の支払い中の方は注意があります。代金の支払い中の特典(おかえしプログラムなど)がついていて、データ通信の契約を解約するとその特典が使えなくなる場合があるので、機種代金の支払い中の場合は今契約しているキャリアに確認をしてください。今回のご相談者さんの中にも、このパターンの方がいました。

2019年10月1日から「電気通信事業法」により、携帯電話会社(キャリア)でスマホなど(端末)を購入した場合の端末代金と、データ通信の契約が完全分離になりました。端末代金の支払いの契約と、データ通信の契約が別ということです。それまではセットで販売されていたので制約がありました。

完全分離というのは、例えばA社で買ったスマホを使ってB社のデータ通信の契約をする事ができることになりました。しかし実際には購入後SIMロックの解除がすぐにできないなどの問題がありました。そこで2021年10月1日以降に発売された(販売ではありません)端末にはSIMロックをかけない様にと総務省からガイドラインが発表されました。

ここ数年でこの様に変わってきていますので、ご自分がいつスマホを購入し、いつデータ通信のプランの契約をしているかで、様々な条件が変わるとご理解ください。

注意事項

<1>@docomo〜とか、@ezweb〜とか、@softbank〜とかの、キャリアメールが使えなくなります。乗り換え先でキャリアメールが有料、無料で用意されている所もありますが、この際にGメールとかYahooメールなどに全て切り替えるのがオススメです。ただし相手がガラケーの場合はキャリアメールかショートメールでしか相手が受け取れません。

今までの@docomo〜とか、@ezweb〜とか、@softbank〜とかのメールアドレスを使いたい場合は、別なキャリアに乗り換えた後も月額330円で継続可能です。

<2>契約変更月の料金がどうなるのか確認をしてください。1ヶ月分かかる場合と日割り計算になる場合、翌月からの発生になる場合など、キャリアにより違います。今までの契約のキャリアと、新しく契約するキャリアで、月初めと月末で料金が変わる場合は安く済むように考えて変更日を決めてください。

<3>MNP予約番号(電話番号は今のままキャリアを乗り換える時に必要な番号)をとる必要がある場合は今までのキャリアから取得しておきます。

<4>SIMロック解除が必要で、自分で解除する場合はしておきます。

乗り換えの手順

⑴ 自分が必要なデータ通信量と電話のオプションを決め、今契約しているキャリアの中の料金プランより、他のキャリアが安ければ乗り換えをしましょう。

⑵ 機種をそのまま使う場合は「動作確認済み端末」のリストに入っている事を確認します。

⑶ SIMロック解除が必要な場合で、自分でするのなら先にしておきます。

⑷ 乗り換え先のショップに電話して、来店日の予約をし、その際にMNP予約番号が必要か確認します。

⑸ MNP予約番号が必要なら、今契約しているキャリアに電話をし、発行してもらいます。

⑹ キャリアメールを使っていた場合は、他のメールに変更するか、継続するか(有料)決めて、変更する場合は変更の連絡が必要な相手に連絡します。

⑺ オンライン専用のキャリアに申し込む場合は、契約し、SIMカードが届いたら、スマホにセットし、APN設定等自分で行います。

各社の料金プランと契約についての概要

⑴ docomo、au、softbankの三大大手キャリアは、似たような料金プランで、プラスαで差を付けています。

ショップで契約できるメリットがあり、大容量(使い放題)でデータを使いたい方は、家の光回線による割引や、家族で契約する家族割を使うと値引きが大きいです。家族は同居していない家族でも構いません。

しかし、小容量しか使わない方は値引きが無いかあっても少額なので、他社より高くなります。

⑵ 楽天モバイルは四番目のキャリアとして、通信エリアも拡大し料金プランも話題になるプランを出しています。最近は郵便局に「楽天モバイル郵便局店」を出し、対面で契約できる場所も増えています。オンラインで契約できる方はもちろん、ショップで契約したい方も候補の一つにお考えください。

⑶ UQモバイル、ワイモバイルはそれぞれauとsoftbankのグループで、ショップもあり料金プランも安いです。auやsoftbankからの乗り換えの第一候補に検討してください。

⑷ OCNモバイルONEはdocomoショップで契約ができますが、オンラインでしか手続きできない部分もあり、オンラインとショップの半々のようなイメージです。しかし、日常的に問題になる事も少ないと思うので、docomoをお使いの方の乗り換えの候補に検討してください。

注 2023年6月26日にてOCNモバイルの新規受付は終了しております

⑸ ahamo(アハモ)、povo(ポヴォ)、LINEMO(ラインモ)はそれぞれdocomo、au、softbankのグループで、オンライン契約専用のキャリアです。こちらは自分でSIMの入れ替えやAPN設定等をしなければいけませんので、出来る方のみ乗り換えを検討されると良いです。

⑹ 他にも安い料金を出しているいわゆる「格安SIM」のキャリアは多数あります。家電量販店などで扱っているキャリアは相談しやすいと思います。

⑺ 同じグループのキャリアから乗り換え先を検討するのには理由があります。各社で提供している電波のバンド(周波数帯)はいくつかあるのですが、それがキャリアにより少し違っています。スマホを作っているメーカーで、どのキャリアでも良いようにアンテナを入れてあるスマホと、特定のキャリア用にアンテナを入れてあるスマホがあるので、別のグループで使えるものと使えないものがあります。これはSIMロックとは別で、SIMロックを解除すればどこのキャリアでも使えるわけではありません。

また、電波をつかめるかという事以外にも確認事項がありますので、必ず「動作確認済み端末」のリストはご確認ください。

安くなった実際の例

UQモバイル

例1 Aさんー auからUQモバイル

自宅にw-fiがなく、コロナ禍のためにZOOMを使って勉強会などが増え、携帯料金が1万円近くになってしまい、auからUQモバイルに乗り換えた。

60歳以上だったので、電話の24時間かけ放題が割引になり770円。データ通信は15GBまで使える「くりこしプランM」で2,728円。合計3,498円になった。

例2 Bさんー auからUQモバイル

自宅にwi-fiがあり、外出先であまりデータ通信をしないので1GBのデータ通信と電話が24時間かけ放題のプランでauで5,000円以上かかっていた。たまに1GBを超えてしまう月があり、データ量を増やしたいが、料金は抑えたい。

UQモバイルの「くりこしプランS」で3GB1,628円だが、家の光回線がauひかりだったので638円割引されて、990円。電話の24時間かけ放題が1,870円で合計2,860円で3GB使えるようになった。

例3 Cさんー docomoからUQモバイル

自宅にwi-fiがあり、auひかりなのにdocomoを使っていたので、光回線の割引が使えていなかった。

スマホに5,000円以上かかっていたので料金を安くしたかった。

機種を調べたら、UQモバイルでも使えることがわかり、SIMロックを解除し乗り換えた。

Bさんと同様、「くりこしプランS」に光回線の割引が適用され990円。60歳以上だったので、電話の24時間かけ放題が割引になり770円。合計1,760円になった。

OCNモバイルONE

注 2023年6月26日にてOCNモバイルの新規受付は終了しております

例4 Dさん、Eさん、Fさんー docomoからOCNモバイルONE

同じ時期に相談を受けた3人ともdocomoで5,000円以上かかっていた。機種を調べたら、UQモバイルでは動作確認が△マークだったので、無理に乗り換えない方が良いと判断し、OCNモバイルONEで検討。動作確認は◯で、SIMロックの解除も必要がない事がわかった。

DさんとEさんは家にwi-fiがあるので、1GBか3GBのデータ量で770円か990円、Fさんはwi-fiが無いので6GBで1,320円の契約にし、電話は24時間かけ放題で1,430円。3人とも合計で2,200円から2,750円になりました。

まとめ

携帯の通信の料金は、どんどん安いプランが各社から出て、わずか1年くらい前と今を比べても色々違います。ですから少しでも安くと頻繁に変えたくなりますが、最低でも1年くらいは変更せず同じ会社で使いましょう。

今回はスマホ初心者さんでも安心して乗り換えられるように、ショップで手続きができるキャリアに絞って実際に乗り換えた事例を解説いたしました。

実際の例にワイモバイルへの乗り換えの事例がありませんでしたが、ソフトバンクから乗り換えをする場合は、まずワイモバイルの料金を検討されると良いと思います。

「こんなに安くなるなら、もっと早く変えればよかった」という声も時々聞きますが、昨年までは乗り換え時に違約金が発生するプランで契約していた方が多く、今はそれが撤廃されたり、機種の分割払いの特典の条件にデータ通信の契約をしている事が入っていたりと、以前は簡単に乗り換えしづらい状況もありました。

この先も、ユーザーフレンドリーな良い内容のプランが出される事を期待し、2年に1度くらいは料金の見直しをして、スマホを便利に活用しましょう。

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4 COMMENTS

ma_me7815

本当に安くなるのですね😃
私も検討します。
素晴らしい情報ありがとうございます😌

tukimama

コメントありがとうございます。ぜひ検討してお安く使ってください。

笑門来福

安くしたいけれど、自分の何をどう手をつければ良いのか、よくある一般的な説明では、イマイチピンと来ていませんでした。
実際の方の事例を紹介して頂き、tukimamaさんがどういう理由でどう判断したのかが具体的で分かりやすく、たいへん参考になりました!

tukimama

コメントありがとうございます。お一人お一人ケースバイケースの部分が多く、単純な料金比較では決めれない場合もありました。ご参考になりましたら嬉しいです。

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